孤立
川崎の中学1年生惨殺事件のことが日本中の人にショックを与えている。わずか中学1年生の子に暴行を加えた上、全裸で寒い中泳がせ、さらに暴行を加えた上、カッターナイフで切りつけて殺す、という手口は人間とは思えない。
ただ、先週は女子少年院、今週は医療少年院という2つの少年院を訪問し、罪名を聞けば恐ろしい少年少女たちと対話をしてきた経験からすると、単に加害者を悪魔のように非難するだけでは本質的な問題解決にならないと思う。
罪を犯した少年少女たちにははっきりとした共通項があった。それは、孤立、である。このような少年少女は虐待を受けた者も多く、家には居場所がないことが多い。学校でも勉強についていけず、先生は親身になってくれず、地域や学校でも孤独を感じていた者が多い。
今回の凶暴な主犯がお父さんがトラックの運転手であり、お母さんが外国人であったことが各誌で明らかにされている。家庭内でのDVはなかったか、どこでこのような凶悪性を身につけたのか、は明らかにしなければならない。
被害者の少年もなぜこのようなグループの仲間になってしまったのか、以前から激しい暴力の被害を受けながら家族もなぜ気づかなかったのか。この少年も結局は実父のDVによって両親が離婚しており、その影響はどうだったのか。いずれにしても、このような事件は2度とあってはならない。私としては、その視点から上村君の死がむだにならないようにしたい。
コメント(1)
ミヤニスタ
何歳であろうとやったことの報いはしっかりと受けて欲しいです。
残虐事件が起きた時は特に、少年法があることのやりきれなさを多くの国民が感じています。
たとえ育ってきた環境が苛酷だったとしても罪を犯していい訳がありません。
「もし、被害者が自分の子供だったら?」という考えを持って、少年法を考え直す時じゃないでしょうか?